11.27『J-GIRLS 2011 〜Born This Way FINAL〜』
2011年最終章は女子キック界を揺るがす世代交代劇に
大会結果詳細
数々の熱い戦いが繰り広げられてきた2011年のJ-GIRLSも、いよいよ最終章。
新設のベルトをかけた戦いから、トリプルメインの王座決定3連戦まで見応えのある戦いの連続に、満員の会場は熱気と興奮に包まれた。
まずはトリプルメインの一戦、グレイシャア亜紀(フォルティス渋谷/J-GIRLSフライ級王者)と☆MIKA☆(MA・ワイルドシーザー群馬/J-GIRLSフライ級1位)による、フライ級タイトルマッチ。
張り詰めた空気の中、世代交代をかけた戦いの火ぶたが遂に切って落とされた。
ムエタイ仕込みのキックで前へ出るMIKAに対し、固いガードからローと細かいパンチで応戦するグレイシャア。しなやかな身のこなしとベテランらしいテクニックを随所に見せ、挑戦者に隙を与えない。
だがMIKAも鮮烈のローキックを浴びながらガッツで前へ出る。気迫のこもった鋭いミドルキックを命中させ、王者をコーナーへ追い詰めていく。
疲れが見え始めたグレイシャアの顔が次第に歪む。
尚も攻撃の手を緩めないMIKAに対し、グレイシャアは後ろ回し蹴りなど多彩な技を繰り出すも、挑戦者の猛攻を捌き切ることができず。
判定の結果、0-3でMIKAが勝利した。
「自分がベルトを獲っても恥ずかしくないように、今日の試合だけを目標にして練習を重ねてきた。それは自分一人ではできなかったこと。応援に駆けつけてくれたみんなにお礼を言いたい」 溢れる涙が止まらない。
憧れの選手と正々堂々戦い、見事その座を奪って見せた。“芯の強さとブレない自信”。
印象的な世代交代劇に、会場は清々しい感動に包まれた。

続いてトリプルメインの一戦、山田真子(錬成塾/J-GIRLSアトム級王者)と美保(KFG/J-GIRLSアトム級1位)によるアトム級タイトルマッチ。
リズミカルなフットワークから鋭いショートパンチを放つ山田。
隙あらば攻撃を仕掛けんと好機を窺う。
一方の美保は、リーチを活かした伸びのあるストレートとキックで対抗。山田を回りこませないように、動きを注視しながら攻撃を一つ一つ封じる。
「入ってくれば容赦はしない」長い手脚で牽制する美保の懐へ勇敢に飛び込む山田。打たれながらも前へ出る攻撃が功を奏し、徐々に美保を追い詰める。
打ち合いが激化する終盤、組んでの膝蹴りで山田に注意が出されるも、ここからが彼女の真骨頂。乱れることのないペースで、粘り強く有効打を叩き込む。
怒涛の攻撃で反撃する美保だが、無念にも長い手脚が空を切る。溢れる才能で挑戦者を突き放した山田が、判定の末にタイトル防衛を果たした。
「ベルトを守ることができて嬉しい。美保さんは強い選手なのでよく研究をしたし、反復練習を欠かさなかった。自分より強い人はたくさんいる。向上心を持ち続けて練習に励む」
ジムが変わり、難しい環境の中で守り抜いたタイトル。
涙ながらに感謝の言葉を述べる17歳。
“博多のスピードスター”が更に強くなって、再びJ-GIRLSに戻ることを誓った。

トリプルメインのフェザー級タイトルマッチは、王者の大石綾乃(OISHI GYM)の欠場により、急遽暫定王座決定戦に変更。
前回9月大会に続いて再び対戦が決まった超弁慶(ガムランナック/J-GIRLSフェザー級1位)と成沢紀予(フォルティス渋谷/J-GIRLSフェザー級2位)によって争われた。
成沢の長い手脚から出る一発を警戒する超。鋭いローキックを入れながら好機を窺うが、なかなか踏み込むことができない。
互いに様子を見ながらの静かな序盤。度々足をすくわれる成沢が反撃を仕掛けるも、打っては引く超をなかなか掴まえきれず、再び距離が離れる。
意を決した超が飛び込んでショートパンチの連打とハイキックを見舞う。接近しての打ち合いがヒートアップする終盤、超の強烈な右フックが成沢の顔面を捉える。
すかさず反撃に出る成沢だが、いかんせんクリンチが続く展開。
突破口を開きたい超が、組んでの膝蹴りで減点1となるも、手数で上回り判定の末に勝利。
「初めての5ラウンド、今までの苦労を考えて慎重になりすぎた。元々スポーツ向きじゃない自分が、今日を目標に一年間頑張ってきた。やればできることがわかったのは収穫」
肉体改造に成功したことで、戦いやすくなったと語る姿が頼もしい。
誇らしく胸を張る超弁慶がネクストステップを見据える。

前回9月大会で、4選手によってトーナメントが行われた新設のJapan Queen。そのベルトをかけて勝ち上がった2名による王座決定戦。
谷山佳菜子(正道会館 東大阪本部)とくみこぱとら(MA・契明ジム/J-GIRLSバンタム級3位)の一戦。
開始早々、勢いよく前へ飛び出るものの、谷山の猛攻を浴びて早くもダウンを喫するくみこ。長い脚を駆使した伸びのある前蹴りで猛攻を仕掛ける谷山。
負けじとミドル&ハイキックで前へ出るくみこだが、そのたび谷山の術中にはまってしまう。リングを回りながら、あらゆる角度から繰り出される谷山のミドルキックに翻弄されるくみこ。必死に喰らいつくも、谷山の動きを止めるには至らず。
終始スピードとテクニックでリードした谷山が、圧勝でJapan Queenの王座に輝いた。
「嬉しい気持ちもあるが、自分はまだまだ。次はバンタム級のタイトルに挑戦したい」
新設トーナメントを制した喜びもつかの間、次なる目標を見据えて口元を引き締める。
激戦区をステップに飛躍を誓う“美しき空手家”から 来年も目が離せない。
(文/Ryuta Esaki)

≪全試合結果≫
■J-NETWORK
『J-GIRLS 2011 〜Born This Way FINAL〜』
2011年11月27日(日)東京・新宿FACE
開場:17:00 試合開始17:30
【左/赤コーナー 右/青コーナー】
▼第12試合 トリプルメインイベント J-GIRLSフライ級タイトルマッチ 2分5R(延長1R)
| × | グレイシャア亜紀[Gracyer Aki] [Mizuno Shiho] (フォルティス渋谷/ J-GIRLSフライ級王者、 WMCインターコンチネンタル 女子スーパーフライ級王者、 J-GIRLS World Queen Tournament 2008 準優勝) |
判定0-3 48-50 47-50 49-50 |
☆MIKA☆ [Duongdao mika] (MA・ワイルドシーサー群馬 /J-GIRLSフライ級1位) |
○ |
▼第11試合 トリプルメインイベント J-GIRLSアトム級タイトルマッチ 2分5R(延長1R)
| ○ | 山田真子 [Mako Yamada] (錬成塾/J-GIRLSアトム級王者) |
判定2-0 50-48 50-48 49-49 |
美保 [Miho] (KFG/J-GIRLSアトム級1位) |
× |
▼第10試合 トリプルメインイベント J-GIRLSフェザー級暫定王座決定戦 2分5R(延長1R)
| ○ | 超弁慶 [Cyo Benkei] (ガムランナック/ J-GIRLSフェザー級1位) |
判定3-0 49-48 49-47 49-46 |
成沢紀予 [Kiyo Narusawa] (フォルティス渋谷/ J-GIRLSフェザー級2位) |
× |
▼第9試合 J-GIRLS -53kg Japan Queen 王座決定戦 サバイバルマッチ1
| ○ | 谷山佳菜子 [Kanako Taniyama] (正道会館 東大阪本部) |
判定3−0
30-26 30-26 30-27 |
くみこぱとら [Kumikopatora] (MA・契明ジム/ J-GIRLSバンタム級3位、 日本チャクリキ協会 バンタム級女子王者) |
× |
▼第8試合 J-GIRLS フライ級(50.80kg以下)
ニューヒロイン決定トーナメント Cブロック 一回戦 サバイバルマッチ1
| ○ | 小田巻洋子 [Youko Odamaki] (レグルス池袋) |
判定3-0 30-28 30-29 29-28 |
西田恵理 [Eri Nishida] (NJKF・OGUNI-GYM) |
× |
▼第7試合 フライ級(50.80kg以下)契約 2分3R
| × | 奥村ユカ [Yuka Okumura] (SOUL FIGHTERS JAPAN) |
判定0-2 29-29 28-30 28-30 |
櫻弥生 [Sakura Yayoi] (Madness Cherry) |
○ |
▼第6試合 56kg契約 2分3R
| × | HARUMI [Harumi] (BLUE DOG GYM) |
判定0-3 28-30 29-30 28-29 |
亜利弥’ [Ariya] (L'GALAXY※ラブギャラクシー) |
○ |
▼第5試合 55kg契約 2分3R
| × | 虎島尚子 [Naoko Torashima] (マーシャルアーツ) |
KO 2R 1'28" |
松川敬子 [Keiko Matsukawa] (村澤道場) ※デビュー戦 |
○ |
▼第4試合 PRE J-GIRLS Aリーグ -54kg契約 1分30秒2R
| ○ | 福田絵美 [Emi Fukuda] (Team Sonobe) |
TKO 2R 24秒 |
今井幸子 [Sachiko Imai] (KFG) |
× |
▼第3試合 PRE J-GIRLS Aリーグ -46kg契約 1分30秒2R
| △ | 丹原悠花 [yuka tanbara] (高幡不動FSG) |
判定1-0 19-19 19-19 20-19 |
湯山綾香
[Ayaka Yuyama] (谷山ジム 小田原道場) |
△ |
▼第2試合 PRE J-GIRLS Bリーグ -54kg契約 1分2R
| △ | 田辺舞子 [Maiko Tanabe] (グレイシーバッハ東京) |
判定0-1 19-20 20-20 19-19 |
兒嶋円 [Madoka Kojima] (MA・ワイルドシーサー群馬) |
△ |
▼第1試合 PRE J-GIRLS Bリーグ -48kg契約 1分2R
| × | 関祥子 [Syoko Seki] (新日本・治政館ジム) |
TKO 1R 34秒 |
山田華 [Hana Yamada] (TEAM DATE) |
○ |
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